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金龍寺にある内側を向いた仁王像の秘密とは?!

2016.06.20 Y氏は暇人 来週末の探検

金龍寺にある仁王像はなぜか内側を向いています。その秘密とは?!


▲ 中央区今川にある金龍寺。


▲ この金龍寺は福岡藩の儒学者、貝原益軒の墓所としても有名です。


▲ 貝原益軒は福岡藩に仕え、黒田家の歴史を調査して記した「黒田家譜」や、福岡の名所旧跡などを記した「筑前国続風土記」を編纂しました。


▲ 書物の編纂だけでなく、藩政に関するさまざまなことを担当し、福岡藩の飛躍・発展に大きく貢献した人物です。


▲ その他に黒田二十四騎の衣笠景延、林直利、吉田長利の墓もあり、著名な人物が多く眠る寺としても知られています。

そんな金龍寺ですが、ちょっと変わったものもあります。


▲ それがこちらの山門。

一見何の変哲もない門に見えますが・・・


▲ 裏側にまわってみると、なぜか見えないような位置に仁王像が立っています。(左右の柵の部分)


▲ 仁王像は寺を邪悪なものから守るために作られるもので、通常は門から寺の外に対して睨みをきかせています。(※ 写真は京都醍醐寺の仁王門→「ゆんフリー写真素材集」より)


▲ しかし金龍寺の仁王像はなぜか寺の外側ではなく内側に向けて建てられています。


▲ なぜこうなっているのかについては諸説あり、この仁王像が作られた時代、福岡藩でさまざまな内部問題があったので内側を睨むように配置されたとか、内側を良くすると外も良くなるという「回向返照(えこうへんしょう)」の教えを表したものであるなど、いろいろな説が考えられているそうです。

いずれにしても、こういった内側を向いた仁王像は他に例がなく、非常に珍しいものだそうです。


▲ 金龍寺に行かれた際にはぜひ山門の裏側を確認してみてくださいね。

ちなみに博多では外ではおとなしく、家の中では横暴な人(つまり内弁慶な人)を、この内側に睨みをきかせている仁王像にかけて「金龍寺の仁王さん」と呼ぶのだそうです。


【参考文献】
・「福岡歴史探訪 中央区編」柳猛直 著/海鳥社

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